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生活のヒント

仕事、疲れてませんか?「耳ヨガ」で頭もおなかもスッキリ

2018.05.25

忙しい毎日、「肩にコリを感じる」「なんだか疲れ気味」なんてことはありませんか?そんなときにぴったりなのが"耳ヨガ(耳マッサージ)"。全身のツボが集まる耳をもみほぐすことで、手軽にリフレッシュできるんです。

今回は日本東洋医学会会員でイシハラクリニック副院長の石原新菜先生に、いつでもどこでも簡単に行える"耳ヨガ"のやり方を教えていただきました。目の疲れを感じたときや、おなかの調子を整えたいときにおすすめの方法もご紹介します!

耳を刺激すると何がいいの?

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そもそも、なぜ耳をマッサージするといいのでしょうか?

「東洋医学には、『気(き)・血(けつ)・水(すい)』という3つの要素がバランスよく身体をめぐっているのが心身にとってよい状態である、という考え方があります。手や足の裏に全身のツボがあることはよく知られていますが、耳にも100種類以上のツボが集まっています。『気』が流れる『経絡(けいらく)』上にあるツボを刺激することで『気・血・水』のバランスを整え、全身のめぐりをよい状態にできるんです」(石原先生)

とくに大切なのが"血のめぐりをよくすること"なのだとか。

「血液が酸素や水を身体のすみずみにまで運ぶことにより、全身に栄養が行きわたります。また、体内の不要な代謝物を回収するのも血液です。血行が悪いと、こうした働きがきちんと行われなくなります。ですから、心身の調子をよい状態に保つためには、血行がよいことがとても大切になります」(石原先生)

耳の形は、赤ちゃんと同じ!?

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さらに、東洋医学では、耳全体が"お母さんのおなかの中にいる赤ちゃんと同じ形"だと考えるそう。赤ちゃんの身体とリンクする場所に私たちの身体のツボがあるため、例えば「赤ちゃんの頭の位置に、頭に関わるツボがある」とイメージするとわかりやすいですね。

石原先生によると、耳をひっぱったり、マッサージしたときに「イタ気持ちいい」ぐらいならいいのですが、「すごくイタい!」と感じたら、"めぐり"がよくない証拠なのだとか。そんな人も、何日間か続けて耳をほぐしていくと、だんだん柔らかくなるそうです。さっそくやってみましょう!

休み時間、入浴中も◎ いますぐできる "耳ヨガ"のやり方

まずはじめに「準備」で、耳全体をもみほぐしましょう。「肩こり」「疲れ目」「ストレス」といった気になる項目を参考に、耳を刺激してくださいね。

◎準備

1)"チョキ"にした指で、耳全体をマッサージ

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2)息を吸いながら、耳を外側にひっぱる

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3)息を吸いながら、耳全体を指でつまみ、"上・横・下"の順番に軽くひっぱります。
4)息を吐きながら、指を耳からゆっくり離します。
5)3~4を3回ほど繰り替えして、耳全体を刺激しましょう。

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◎肩こり

軟骨のあたりをギューッと30秒ほど押します。デスクワークで肩のこりが気になる方におすすめです。

◎疲れ目

耳たぶの中央にある、『眼(め)』のツボを30秒ほど刺激します。スマートフォンやパソコンをよく使う方に。

◎ストレス

イライラしているとき、疲れているときには、耳の上、軟骨のくぼみにある『神門(しんもん)』のツボを30秒ほどグッと押して離しましょう。気持ちを落ち着かせ、精神安定によいといわれているツボです。

ただ耳を指でつまんで刺激するだけでも、血のめぐりがよくなり、温まってくるそうですよ。紹介したツボはすべてを順番に押してもOKです。

「耳ヨガの効果をより高めるのに、おすすめなのは入浴中。湯船につかって身体を温めながら行うと効果がアップします」(石原先生)

血行がよくなっているお風呂あがりに行うのもいいですね。

おなかの調子を整えるツボ2つ

おなかが張ったり、胃の調子が気になるときに押す、胃腸の働きによいといわれているツボも教えていただきました。

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◎お通じの滞りに

ぜんどう運動を高め、大腸の動きがよくなるといわれている、『大腸(だいちょう)』のツボを30秒ほど押します。

◎胃の調子を整える

『胃(い)』のツボを30秒ほど押して刺激することで、胃の働きが整えられるのだとか。食欲不振や胃もたれ、ストレスによる胃の不快感などにもよいといわれています。

「"耳ヨガ"を行うだけでもよいのですが、ウォーキングやストレッチ、しっかりお風呂に入るといった、"全身の血行をよくすること"を生活のなかに取り入れることを意識してくださいね」(石原先生)

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仕事や家事の合間のプチリフレッシュにぴったりの"耳ヨガ"、ぜひ試してみてください。

[文・構成 BifiXヨーグルトマガジン編集部]

医師 / イシハラクリニック副院長 / 日本内科学会会員 / 日本東洋医学会会員 石原 新菜

この記事の監修者

医師 / イシハラクリニック副院長 / 日本内科学会会員 / 日本東洋医学会会員
石原 新菜

2006年3月帝京大学医学部卒業。同大学病院で2年間の研修医を経て、父である石原結實のクリニックにて、主に漢方医学、自然療法、食事療法による治療を行っている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説により、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動で活躍中。『病気にならない 蒸しショウガ健康法』(アスコム)、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)、『オトナ女子の不調がみるみる改善する本 血流を整えてサラサラにすればすべて解決!』(徳間書店)ほか、著書多数。

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