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生活のヒント

うつぶせでゴロゴロするだけ!超簡単におなかの調子が整う方法

2017.08.31

おなかの張りやお通じの調子は、多くの女性の悩みのタネ。食事に気を使ったり、運動したりと頑張っても、なかなか続かないという人も多いのでは?今回はそんなズボラな人にもぴったりの、うつぶせになるだけで腸内環境が整うという驚きの効果について、腸内ガス研究の第一人者・瓜田純久先生に伺いました。

おなかにガスがたまる原因は●●の食べ方にあった!

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おなかにガスがたまる原因には、食事の際に食べ物と一緒に空気を飲み込んでしまうことが挙げられます。しかし、これは原因の一つで、腸内細菌が活動する上で発生するガスも原因となるのだそう。

「発生したガスがその都度体外に排出されればいいのですが、なかなかそうはいきません。ガスは20%程度が体内に吸収され、残りは『げっぷ』『おなら』として排出されますが、女性の場合ガマンしてしまう環境にあることも多いため、たまったガスで腸内環境が悪化しやすいといえるでしょう」(瓜田先生)

さらに、野菜の食べ方もガスだまりの原因になることが多いのだとか。

「野菜に多く含まれる食物繊維は、大腸の腸内細菌と接触することでガスを発生させます。特に、野菜を食事の最初に食べると、ガスが邪魔して腸全体の動きが弱まり、消化・吸収がうまくできなくなります。実際は野菜を食べる場合は食事の中で少しずつ、なおかつ消化吸収がはやい炭水化物を野菜の倍程度食べることが、腸にとって理想的なんです」(瓜田先生)

野菜だけでなく、炭水化物をきちんと摂取することで、便の量や質も理想的な状態に近づくと瓜田先生は言います。糖質制限などのブームもあって糖質を多く含む炭水化物が悪者にされがちですが、それはあくまで血糖値の面から見た話。腸の健康という面では、むしろ炭水化物は欠かせない栄養素なのです。

こういったことが原因で腸内ガスがたまると、腸のぜん動運動が鈍り、お通じが整わなくなることにもつながります。腸内環境を整えるにはどうすればよいのでしょうか?

『うつぶせ』になるだけで腸内ガスを排出!

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腸内ガスを排出し、腸内環境を整える方法として瓜田先生がおすすめしているのが、『うつぶせ』になること。「たったそれだけ?」と拍子抜けしてしまいますが、実はこれがなかなかあなどれません。うつぶせになると肛門が上を向くため、自然とガスも排出されやすくなるのだそう。

「生活の中で布団の上でうつぶせになったり、ゴロゴロしたりすることもありますが、忙しいとそういう機会も減ってしまいますよね。人それぞれ、腸の形によってガスがたまりやすい場所がありますが、普段しないような体勢をとることで、ガスを動かすことができるんです」(瓜田先生)

うつぶせになり、さらにそこからゴロゴロしても◎。それだけでガスが出やすくなるとは...試さない手はありませんね!

さらに効果的に『うつぶせでゴロゴロ』する方法とは?

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瓜田先生のメソッドは"うつぶせになるだけ"で、特に時間の目安もなく、1回ゴロンと転がるだけでもOK。

「基本的にはいつ行ってもOKですが、おすすめは夜寝る前に行うこと。腸は寝ている間に働くので、より効果が期待できます。また、おなかがいっぱいの状態だと食べ物が逆流する恐れもあるので、空腹時に行いましょう。体がよく動く人であれば、逆立ちやでんぐり返りをするのもいいですよ」(瓜田先生)

こうした軽い運動なら、お年寄りや運動が苦手な人でもできますね。毎日の生活にも簡単に取り入れることができそう。

おなかの調子を整える習慣を日常生活に取り入れよう!

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うつぶせになることのほかに、おなかの調子を整えるためにしたいことは、『腹筋を鍛える』こと。

「スムーズなお通じのためには、腹筋はとても大切。たとえばトイレに行ったついでに、体を左右にねじるだけでも効果的です。脇腹が刺激され、適度に腹筋を刺激することができます。また普段歩く際に、意識的に腹筋に力を入れるのもいいですね」(瓜田先生)

また、『食べたり、食べなかったりと不規則な食生活よりは、一定量を決まったタイミングでとる方が腸にとってはいい』と瓜田先生。うつぶせと合わせて、ぜひ行ってみてください。

手間やお金をかけなくても、ちょっとした心がけ次第で腸内環境は整えられるもの。テレビやスマートフォンを見ながらでも行える、絶好のながらエクササイズ『うつぶせ』で、健やかなおなかを手に入れましょう!

東邦大学医療センター大森病院 総合診療科 教授 / 医学博士 瓜田 純久

この記事の監修者

東邦大学医療センター大森病院 総合診療科 教授 / 医学博士
瓜田 純久

便通異常や腸内ガス研究の第一人者として、1000人以上を診察・治療。著書に『10分のゴロ寝で10年長生きできる!』(扶桑社)などがある。

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